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このサイトでは、反転授業やブレンディッドラーニングの実践サポートについて、以下のような情報を提供します。

  • 反転授業や、ブレンディッドラーニングの動向についての情報
  • 反転授業を実践する上での、コンテンツ制作や、アクティブ・ラーニングなどに関連する情報
  • 映像授業を配信するプラットフォームについての情報
  • 各種サポートサービス(役立つLMSオプションの設置サービス)

反転授業とは?

  • 自宅で、基礎知識や問題の解法の解説などインプット学習を行う
  • 教室(対面)で、応用問題やディスカッションなど、知識の適用や、アウトプット学習を行う

という授業運営スタイルのこと。

Flipped Class

反転授業のイメージ

反転授業が注目されたきっかけ

2007年にコロラド州ウッドランドパーク高校のアーロン・サムズ先生とジョナサン・バーグマン先生(ともに理科教師)が、化学の映像授業を宿題とし、教室で応用問題や実験に取り組む、という授業をしたのが、YouTubeやソーシャルメディアを通じて世界中に広まりました。

その後、かれらは「反転マスタリー」というスタイルに進化しました。生徒が同じビデオを視聴するのではなく、それぞれの到達度に応じて映像授業を見たり、問題演習に取り組む、という運用スタイルを推奨しています。

(PBS NewHourよりClintondale高校のインタビュー)

反転授業により期待される効果

1)先生が対面で指導する時間や、協働学習の時間が増え、理解の定着が図れる

従来型の一斉講義では、教室で板書やパワーポイントをノートに書き写すのに、たくさん時間を使っていました。これをビデオ講義にして自宅や放課後に視聴してノートにまとめることを授業時間外にすることで、教室であまった時間を対面指導や、応用問題や、協調学習、プロジェクト学習などに使うことができます。

2)理解の遅い生徒・学生や、忙しい生徒・学生でも、授業についていけるようになる

これまでの板書やパワーポイントによる一斉講義だと、生徒や学生はノートを取るのに精一杯で、それをじっくり消化する時間がありませんでした。しかし、講義をオンラインビデオ化することで、ビデオを一旦停止したり、巻き戻したり、低速再生したりして、消化しながら講義内容を消化することができます。

3)理解の速い生徒は先に進み、プロジェクト学習に取り組む時間ができる

国際バカロレア導入校などでは既に実施されていますが、理解の速度の速い生徒もいます。彼らは従来の横並び一斉授業のスタイルだと、他の生徒が追いつくのを待っていなければなりませんでした。しかし、反転マスタリー形式(到達度に応じて学習を進める)を取り入れると、カリキュラムを先に終わらせて、プロジェクト学習に取り組む時間ができます。たとえば、セントメリーズ・インターナショナルのS君は、スタンダードレベルの数学を早く終え、AP Math(大学初年度レベルの数学)も終えました。そこで、先生はIBの活動課題として、ピア・ティーチングや、プログラミング(学校のWebサイトの立上げ・各種サーバプログラムの作成)などに取り組みました。そして、昨年の秋から、リベラルアーツカレッジのポモナカレッジに進学し、コンピュータサイエンス専攻を目指して勉強しています。このように反転マスタリーモデルは、理解の遅い生徒・学生だけでなく、優秀な生徒にも恩恵があります。

また、専門的な指導ができる先生がいない場合に、その分野の専門家にサポートをしてもらって、Eメールやビデオ会議などでサポート受けるコーディネートをしている先生もいます。このように、よりリアリティのある現実的な(オーセンティックな)課題に取り組んで、創造力やクリティカル・シンキングなどの能力(コンピテンシー)を育成することもできるのです。

マスタリーラーニングとは?

到達度ベースで、学習を進めること。

マスタリーラーニングは戦前から提唱されていたが、先生が異なる生徒にそれぞれ講義をしていると実現が難しくて失敗しました。

  • YouTubeやスマホの普及などで、オンラインビデオを視聴することが可能になった
  • MoodleなどのLMS(授業支援システム)により、小テストの自動採点が可能になった

という環境変化により、21世紀になって実行できるようになりました。

マスタリーラーニングについては、カーン・アカデミーを運営しているサルマン・カーンがTEDのイベントで、ビル・ゲイツとともに行った「ビデオによる教育の再発明」で、ふたたび注目を集めました。

サルマン・カーンは、独力で6,000本のオンラインビデオ教材を制作し、Googleやゲイツ&メリンダ財団などの財政的支援を受けて、世界中での反転授業の予習ビデオとして使用されています。

ブレンディッドラーニングとは?

ブレンディッドラーニングは、反転授業を自宅だけではなく、学校内にも適用し、

  • 知識のインプットはオンラインビデオで行う
  • つまづいたところを、対面で個人や小グループで先生が指導する
  • 教科学習を完了した生徒は、プロジェクトベース学習(PBL)などに取り組む

という拡張をしています。

ブレンディッドラーニングは、KIPP(ナレッジ・イズ・パワー・プログラム)などで採用され、驚異的な学力向上を達成しています。

また、従来からオンラインと対面指導を組み合わせるスタイルをブレンディッドラーニングと呼ばれてきましたが、今回注目されているのは

High Quality Blended Learning(高度なブレンディッドラーニング)

よ呼ばれ、基礎知識のインプットをオンラインビデオで行うところが、従来のプリティーチングモデル(事前予習課題を課す)とは一線を画するところです。

また、ブレンディッドラーニングを実施するプラットフォームは、PLE(パーソナル学習環境)と呼ばれ、さまざまな教育系スタートアップやNPOなどが開発を競っています。


ブレンディッドラーニングの紹介ビデオ